墓石に刻む文字や家紋、戒名の彫刻について

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墓石に刻む文字については時代と共に変化してきています。

平安時代は経文や梵字彫刻に限られていましたが、戦国時代に武士階級が戒名や法名を彫刻するようになりました。

江戸時代に庶民がお墓を建てるようになると戒名を正面に刻んだお墓が出てきました。

現在最も多く見られる、〇〇家之墓などとする習慣は明治以降になって始まったと言われております。

1. 棹石に彫る文字

  • ・家名 – 〇〇家 〇〇家之墓 〇〇家先祖代々之墓 〇〇家累代之墓 〇〇家奥都城など
    ・お題目 – 南無阿弥陀仏 南無妙法蓮華経 南無大師遍照金剛など
    ・その他 – 最近では、愛 夢 絆 感謝などの文字も見受けられます。

2. 建立者名

棹石の裏面又は側面に彫刻され、建立年月日と共に施主や家族の名前を彫刻します。

3. 家紋

・代々伝わる家紋を彫刻します。
・不明な場合は本家のお墓や着物などで確認して下さい。
・家紋の代わりにお花などを彫刻することもできます。

4. 戒名

・以前は棹石への彫刻が多かったのですが、最近では墓誌を付けるのが一般的です。
・戒名 俗名 没年月日 没年齢などを彫刻します。

5. 書体

・楷書、行書、草書、隷書、ゴシックなどが一般的です。
・自筆又は印刷された文字を取り込んで彫刻することも可能です。

6. 色

・以前は素彫りが一般的でしたが、最近では彫刻後に色を入れるのが主流です。
・黒、白、グレー、金箔など
・生前墓では朱文字を入れる場合もあります。
・経年変化により定期的な塗り替えが必要となります。

この記事を監修した人

株式会社江戸や 福岡支社 営業部部長
大塚勝俊

2003年に株式会社江戸やに入社。以来、20年以上にわたり、霊園管理やご供養に関する深い知識と経験を積み重ね、多くの顧客から高い信頼を得ています。

伝統と格式を重んじながらも、供養する人もされる人も安心できる多様なサービスを提供し、現代のニーズに対応した新しい供養の形を追求しています。