多くの方はお盆やお彼岸などにお墓参りをします。
ほかにお墓参りを行うタイミングとしては、故人の命日や月命日があげられます。
しかし、命日や月命日に合わせてお墓参りを行うことは容易ではありません。
仕事が休めなかったり、お墓が遠方にありすぐに行けなかったりするケースは多々あるものです。
では、命日や月命日のお墓参りはいつまでに行うべきなのでしょうか。
また、命日や月命日のお墓参りに持参する花やお墓に行く時間なども解説しているので、ぜひ参考にしてください。
命日とは
命日とは故人が亡くなった日のことです。
たとえば2022年10月1日に亡くなった方は、その日が命日です。
命日は没年月日を指すため、同じ日は二度とありません。
命日に似ている単語に『祥月命日』と『月命日』があります。
現代においては、命日と祥月命日が同じ単語として扱われる場面が多々見受けられますが、厳密には同じではありません。
ここからは、祥月命日と月命日はどのような意味なのかを説明します。
祥月命日
祥月命日(しょうつきめいにち)とは没年月日の『年』をとった日をさします。
たとえば、2022年10月1日に亡くなった方の祥月命日は10月1日です。
つまり毎年一度巡ってくるのが祥月命日なのです。
一周忌や三回忌などの年忌法要は、この祥月命日を目安にして行われます。
なお、この記事でも祥月命日を命日と同じように記事内で使用しているのでご了承ください。
月命日
月命日(つきめいにち)とは故人が亡くなった日にちのことです。
先ほどの例で見ると、2022年10月1日に亡くなった方の月命日は1日です。
『月』命日とあるように毎月訪れます。
ただ、祥月命日の日にちは月命日として判断されません。
したがって月命日は年間で11回訪れます。
命日や月命日の墓参りはいつまでに行うべき?
祥月命日や月命日のお墓参りができない場合は、日にちを前倒しして行います。
仏事は前倒しして行うことが一般的とされており、先延ばしはしません。
もし祥月命日にどうしても都合がつかなければ、月命日にお墓参りを行うとよいでしょう。
なお、お墓参りをしてはいけない時期や日にちはありません。
都合や体調に合わせて、お墓参りを行ってください。
お墓参りの時期についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
命日や月命日の墓参りに適している花
お墓参りに持っていく花に決まりはありません。
故人が好きだった花を持っていく方が多いです。
できれば長持ちして花びらが落ちにくい花を選ぶとよいでしょう。
ただお墓参りでよく選ばれる花はあるので、こちらを参考にしてください。
・菊
・カーネーション
・キンセンカ
・スターチス
・トルコキキョウ
・アルストロメリア
・榊※
※花ではないが、神道の場合に適している
なお、お墓参りの花は造花でも構いません。
造花はお墓を汚す心配がなく、後片付けも簡単にできます。
しかし、中には造花よりも生花を推奨する方もいます。
もし自分で判断ができなければ、お墓のある地域の風習に詳しい方に聞いてみるとよいでしょう。
命日や月命日の墓参りに適さない花
お墓参りの花に決まりはないと説明しましたが、避けた方がよい花はあります。
毒やトゲ、香りの強い花はお供え物には向いていません。
また、花粉が飛びやすいものや、花びらがすぐに散ってしまうものも避けた方が無難です。
お墓参りに適さない花の種類はこちらを参考にしてください。
・バラ
・ユリ
・彼岸花
お供え物の花についてはこちらで詳しく解説しています。
命日や月命日の墓参りを行う時間
祥月命日や月命日の墓参りを行う時間に決まりはありません。
昔はお墓参りを行うのなら午前中がよいとされていました。
これは、私用よりも故人やご先祖様を優先することが大切だと考えられてきた背景があります。
できれば昼間の明るい時間帯にお墓参りを行うとよいでしょう。
暗くなってくると足元が見えにくくなり、転倒してけがをするおそれがあるからです。
またお墓参りの時間が遅くなると、霊園や寺院墓地によっては閉まってしまう可能性もあるので注意してください。
命日や月命日の墓参りの服装
祥月命日や月命日の服装は平服や普段着が適しています。
ただし、以下のポイントを守ったうえで服装選びをしてください。
・明るい色の服装は避ける
・肌の露出を避ける
・毛皮を使った服や小物類の着用は避ける
・アクセサリー類の着用は避ける
もし祥月命日に年忌法要を行う場合は準喪服、もしくは略喪服を着用します。
遺族は準喪服、招待者は略喪服です。
七回忌以降は喪服の着用は避けてください。
お墓参りの服装はこちらの記事を参考にしてください。
まとめ
祥月命日や月命日のお墓参りができない場合は、日にちを先延ばしせずに前倒しして行います。
祥月命日に都合がつかなければ、月命日にお墓参りを行っても構いません。
お墓参りの時間帯に決まりはありませんが、できることなら午前中が適しています。
暗くなる夕方以降はけがをする危険性もふまえて、避けた方が無難でしょう。
お供え物の花は故人が好きだったものを選んでください。
毒やトゲ、香りの強い花は避けた方がよいです。
祥月命日に年忌法要を行う際の服装は遺族なら準喪服、招待者は略喪服を着用します。
祥月命日や月命日にお墓参りを行う際の服装は、平服や普段着が適しています。
最低限のマナーを守ってお墓参りをすれば、故人も喜んでくれるでしょう。
祥月命日や月命日にお墓参りをして、故人を偲んでください。
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