菩提寺がない人の納骨はどうすればよい?戒名や葬儀などの疑問も解決します

菩提寺とは先祖代々のお墓があるお寺のことをさす言葉です。

菩提寺は葬儀や法要などの仏事を手助けしてくれる、力強い協力者といえるでしょう。

 

しかし近年ではお墓を建てない方も増えており、菩提寺がないという方もいるのではないでしょうか。

 

そこで、この記事では菩提寺がない方の納骨や戒名、葬儀などについての疑問を解決します。

また檀家になるメリットやデメリットも紹介するので、ぜひ参考にしてください。

菩提寺がない人の納骨方法は?

菩提寺がない方の納骨方法を紹介します。

菩提寺がない人の納骨方法1.霊園を利用する

霊園には民営霊園と公営霊園の2種類があります。

メリットとデメリットはこちらを参考にしてください。

  
霊園の種類 メリットデメリット
民営霊園
  • ・宗旨や宗派が不問のところが多い
  • ・申し込みの条件がほとんどない
  • ・施設や設備が充実している
  • ・費用が割高になる傾向がある
  • ・石材店が指定されている場合が多い
公営霊園
  • ・都道府県や市町村が運営元しており、経営が安定している
  • ・宗教や宗派は問わない
  • ・石材店の縛りがない
  • ・申し込みは抽選方式なので、当選しないと利用できない
  • ・申込条件を満たしていなければ応募ができない

霊園についてはこちらの記事で詳しく解説しています。

【初心者必見!】霊園や墓地選びのポイント7選を紹介します

菩提寺がない人の納骨方法2.納骨堂を利用する

納骨堂とは建物の中に遺骨をおさめるスペースを設けたお墓のことです。

 

納骨堂は大きく分けて5種類あります。

それぞれメリットとデメリットが異なるので、下の表を参考にしてください。

  
納骨堂の種類 メリットデメリット
位牌式 遺骨をおさめるスペースをとらないので、費用が安い 個別でお参りができないケースがある
ロッカー式 1人から4人分の遺骨をおさめられる 遺骨をおさめる人数が増えるとスペースが不足する
仏壇式 見栄えが立派 位牌式やロッカー式と比べると、費用は高め
自動搬送式納骨堂 お参りするスペースが広い 機械を使っているので、故障した際はお参りができない
墓石式 一般墓のようにお参りができる 納骨堂の中でも最も費用が高い

納骨堂はこちらの記事で詳しく紹介しています。

納骨堂とは?納骨堂の種類と気になる費用を解説します

菩提寺がない人の戒名はどうなる?

戒名は僧侶によって、仏様の弟子になった証明としてつけられるものです。

菩提寺を持っている場合は、そのまま僧侶に戒名をつけてもらうことが多いです。

 

では、菩提寺がない方の戒名はどうなるのでしょうか。

お寺に納骨しなければ戒名は不要

前提として、菩提寺がなければ戒名はつけなくても構いません。

 

逆にお寺に納骨する場合は戒名が必要です。

戒名をつけなければ、お寺での納骨はほとんどできないでしょう。

戒名をつけたいのなら戒名授与サービスを利用する

菩提寺がないけど戒名をつけたい方は、戒名授与サービスの利用がおすすめです。

 

檀家になる必要がなく、お寺との付き合いは必要ありません。

また戒名料を明記しているサービスもあり、いくらかかるのかが事前に分かる点もうれしいです。

 

菩提寺の僧侶に戒名をつけてもらうと、戒名料が必要です。

戒名料は最も費用の安い信士や信女の場合でも、30万程度かかります。

 

しかし戒名授与サービスを利用すれば、2万円程度からつけられるため、費用をおさえられます。

戒名を自分でつけることも可能

戒名は自分でもつけられます。

 

自分のイメージ通りに戒名をつけられるのがメリットです。

さらに戒名料もかかりません。

 

ただし、戒名にはある程度決められた構成があります。

「自分でつけるから、好きな文字を並べればいいか」という訳にはいきません。

 

誰が見ても違和感のない戒名をつけるようにするとよいでしょう。



戒名の構成についてはこちらで詳しく解説しています。

戒名の文字数はどの宗派でも同じ?費用や構成を宗派別に解説【曹洞宗・真言宗・浄土宗など】

菩提寺がない人の葬儀はどうすればよい?

菩提寺がなければ、葬儀会社の担当者に相談してください。

 

条件に合った僧侶を紹介してもらえます。

また『僧侶派遣サービス』とインターネットで検索すると複数のサイトが該当するので、検討してもよいでしょう。

葬儀でお世話になったお寺の檀家になるべき?

葬儀会社に僧侶を紹介してもらったからといって、お寺の檀家になる必要はありません。

ただ、この僧侶の対応がよく今後とも関係性を築いていきたいと感じたのであれば、檀家になってもよいでしょう。

檀家になるメリット

檀家になるとお寺との関係性が強くなるので、仏事での困りごとの相談ができます。

またお盆やお彼岸のような繁忙期に法要を行う際、優先的に対応してくれることもメリットです。

 

また手厚い供養を受けられるため、仕事などでお墓参りに行く頻度が低い方も、安心できるでしょう。

檀家になるデメリット

檀家になると入檀料やお布施などの費用が発生します。

特に入檀料は10万円~30万円くらいが相場といわれており、金銭面での負担が大きいと感じるかもしれません。

 

また、お寺に関わる行事のお手伝いを依頼されるケースもあります。

 

そして一度特定のお寺の檀家になると、法事や法要は菩提寺で行うようになります。

自分の希望の葬儀や法要ができないことも考えられるので、事前に確認しておくとよいでしょう。



檀家についてはこちらの記事で詳しく解説しています。

檀家とは何?わかりやすく解説します【メリットやデメリット・宗派別の違いなど】

まとめ

菩提寺がない方は霊園や納骨堂を利用して納骨を行います。

 

戒名はお寺に納骨しなければ、必ずしもつける必要はありません。

もし戒名をつけるのであれば戒名授与サービスを利用するか、自分で戒名を考える方法もあります。

 

菩提寺がない方が葬儀を行う際、葬儀会社や僧侶派遣サービスを利用すれば、僧侶を紹介してもらえます。

お世話になったからといって、そのまま檀家になる必要はありません。

 

檀家になるメリットやデメリットを考えたうえで、菩提寺を持つかどうかの判断をしてください。

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この記事を監修した人

株式会社江戸や 福岡支社 営業部部長
大塚勝俊

2003年に株式会社江戸やに入社。以来、20年以上にわたり、霊園管理やご供養に関する深い知識と経験を積み重ね、多くの顧客から高い信頼を得ています。

伝統と格式を重んじながらも、供養する人もされる人も安心できる多様なサービスを提供し、現代のニーズに対応した新しい供養の形を追求しています。