お墓は定期的に掃除が必要です。
特に屋外にあるお墓は天候の影響を受けるため、お墓周りや墓石等が汚れてしまいます。
しかし、お墓を新しく建てたり、これまでお墓掃除をしたことがない方は、お墓掃除のやり方が分からないかもしれません。
また、お墓掃除に使う道具がわからないと、汚れがきれいに落とせずに残ったままになってしまいますよね。
この記事ではお墓掃除について紹介します。
- ・お墓掃除のやり方や順序を知りたい
- ・お墓掃除にあると便利な道具を知りたい
- ・お墓掃除にやってはいけないことはあるのか知りたい
方に役立つ情報をまとめましたので参考にしてください。
お墓掃除に必要な道具
スムーズにお墓掃除を行うには、あらかじめ必要な道具をそろえておくとよいでしょう。
お墓掃除に必要な道具を敷地用と墓石用、その他の3種類に分けて紹介します。
お墓の敷地掃除に使う道具
・ほうき、ちりとり
お墓まわりは枯葉や枝、ごみなどが散乱している場合があります。
ほうきを使えば効率よく集められるので便利です。
ほうきで集めた散乱物はちりとりに入れてください。
- ・ごみ袋
お墓掃除で出たごみをまとめます。
- ・鎌やはさみ
雑草が生えていたり、植え込みを手入れしたりするときに使います。
墓石掃除に使う道具
- ・雑巾
墓石をふくときに使用します。
水拭き用と乾拭き用の2枚用意しておくと便利です。
- ・スポンジ
墓石の汚れを落とすときに使います。
墓石を傷つけないような、柔らかな素材のものがおすすめです。
- ・歯ブラシ
墓石に刻まれた文字や、墓石の隙間に溜まった汚れを落とすときに活躍します。
- ・手おけ
スポンジや雑巾を濡らすとき、水をためておけば効率よく掃除ができます。
汚れが落ちたあと、墓石の上からきれいな水をかけるときにもあると便利です。
- ・墓石用洗剤
スポンジや雑巾でこすっても落ちないときに利用します。
普段は水洗いで十分なので、ガンコな汚れに使ってください。
- ・柄付きスポンジ
花立てを掃除するときに役立ちます。
その他
- ・軍手
草をむしるときや鎌を使うときなどに着けておくと、手を保護してくれます。
- ・ゴム手袋
水を使うとき、手荒れや水の冷たさを防いでくれます。
特に冬の寒い時期にあると重宝します。
- ・虫よけ
霊園や墓地には虫がいます。
蚊やアブ、蜂などが飛んでいると、掃除に集中できません。
虫よけを用意しておくと安心です。
- ・日よけ道具
夏の暑い時期はお墓掃除も一苦労ですよね。
熱中症対策に帽子やネッククーラーなどを用意しておくとよいでしょう。
お墓掃除に使わない方がよい道具
墓石はデリケートです。
使う道具を選ばないと、傷がついてしまったり、光沢が失われてしまうかもしれません。
お墓掃除には使わない方がよい道具を紹介します。
硬い素材のたわし
金属製やヤシのような硬い素材のたわしは、墓石に傷をつけるおそれがあります。
汚れが落ちにくい場合は、墓石用洗剤を使うか、柔らかい素材のスポンジでこすってください。
食器用洗剤
食器用洗剤を使うと、シミの原因になる可能性があります。
墓石には必ず墓石用洗剤を選んでください。
墓石用洗剤を選ぶ際は、石材の種類を確認した上で購入すると安心です。
お墓掃除の手順
お墓掃除は時間がかかります。
順序立てて掃除を行うとよいでしょう。
お墓掃除は
①お墓の敷地内
②墓石
③小物類
の順で掃除をしてください。
掃除が終わったら
④お供え物をして手を合わせる
ことも忘れずに行いましょう。
①お墓の敷地内掃除
まずはお墓の敷地内をきれいにします。
植え込みがある場合はハサミを使って整えてください。
次に雑草の処理を行います。
範囲が広い場合は鎌を使うと便利です。
玉砂利が汚れている場合は水洗いしてくだい。
敷地内には枯葉や枝、ごみなどが散乱しています。
ほうきとちりとりを使い、ごみ袋に入れてください。
②墓石の掃除
墓石の上から水をかけます。
水をかける前に、取り外しができる小物類はよけておきましょう。
次に水で濡らしたスポンジで汚れを落としていきます。
墓石に刻まれた文字の部分は、歯ブラシを使うとよいでしょう。
文字をなぞるようにこすると、汚れが落ちやすいです。
墓石は基本的に水洗いで十分ですが、汚れが落ちない場合は墓石用洗剤を使います。
シミの原因になるおそれがある家庭用洗剤の使用は避けてください。
汚れが落ちたあとは、雑巾などで水分をとります。
③小物類の掃除
花立てや線香立て、水鉢などを洗います。
取り外しできるものは隅々まで洗ってください。
花立ては奥が汚れてしまいがちです。
柄付きスポンジを使えば簡単に掃除できます。
④お供え物をして手を合わせる
お墓掃除を終えたら、お供え物をします。
最後に手を合わせましょう。
帰るときはお供え物を持って帰ってください。
そのままにしておくと、風で飛ばされたり、鳥に食べられたりする原因になります。
お墓掃除はいつすればよいのか
お墓掃除を行うタイミングは特に決まっていません。
基本的にはお墓参りをするときに掃除も行います。
お墓掃除に行くおすすめのタイミングは
- ・月に一度
- ・お盆やお彼岸など
です。
月に一度
お墓掃除は月に一度するのが理想的です。
定期的に掃除をすれば汚れも蓄積しないため、きれいな状態を保てます。
お盆やお彼岸など
遠方に住んでいる方や、仕事などで忙しい方は、お盆やお彼岸のお墓参りに合わせて掃除をしてもよいでしょう。
一般的に多くの方がお墓参りをするタイミングは
- ・お盆
- ・お彼岸
- ・年末年始
- ・祥月命日
- ・月命日
- ・報告したいことがあるとき
などです。
特に親族が集まりやすいお盆やお彼岸、年末年始などはお墓掃除をしやすいタイミングといえます。
お墓参りに行くおすすめの時期については、こちらの記事を参考にしてください。
http://stg.heiseigobyou.co.jp/content/when-to-visit-grave/
自分でお墓掃除ができない場合の対処法
お墓掃除を定期的に行いたいけどお墓が遠方にある方や、忙しくて時間がとれない方も多いのではないでしょうか。
自分でお墓掃除ができない方は、お墓掃除代行を利用するのもひとつの方法です。
お墓掃除代行は
- ・お墓参り代行サービス
- ・石材店の墓石クリーニング
- ・掃除専門業者
などがあります。
お墓参り代行サービス
お墓参り代行サービスは依頼者の代わりに、お墓参りやお墓掃除を行ってくれます。
作業前と作業後に写真を撮ってくれるので、作業が行われているのか心配だと思う方も安心です。
年間契約と単発での依頼がありますので、気になる方は単発で試してみて、満足できた場合は年間契約を検討してもよいでしょう。
石材店の墓石クリーニング
石材店も墓石クリーニングを行っています。
墓石の洗浄以外にも敷地内の掃除や植木の剪定、墓石の破損等の修理も行えます。
内容によっては費用が高額になる場合もあるため、見積もりをとってから依頼してください。
掃除専門業者
掃除専門業者のサービス内容のひとつに、お墓掃除があります。
内容としてはお墓参り代行サービスが行う内容と変わりません、
急いでいる方向けにサービスを最短で提供できる業者もあるので、状況に合わせて検討してください。
まとめ
お墓掃除はお墓参りと合わせて行う方が多いです。
雑巾やスポンジ、ほうきなど必要な道具をあらかじめ用意してください。
お墓掃除は
①お墓の敷地内
②墓石
③小物類
の順序で行います。
お墓がきれいになったらお供え物をして手を合わせてください。
お墓掃除は月に一度行うのが理想ですが、難しい方はお盆やお彼岸など、多くの方がお墓参りに行く時期に合わせてもよいでしょう。
遠方に住んでいたり、忙しくて時間がとれない方は、お墓掃除代行サービスを利用してもよいでしょう。
適切にお墓を掃除すれば汚れも落ちやすいです。
自身の都合に合わせて、お墓掃除のタイミングを調整してみてはいかがでしょうか。
☆油山平成御廟でも墓所清掃を承っております。
年間でのお申込み、又は1回のみのお申込みも可能です。
詳しくは管理事務所までお問い合わせ下さい。