近年の日本においては生涯一度も結婚しない方が増えています。
先祖代々のお墓がなかったり、実家のお墓に入りたくない方は、納骨先を自分で決める必要があります。
そこで注目されているのが『墓友』(はかとも)です。
終活をしている方は聞いたことがあるかもしれません。
しかし墓友はまだあまり知られていない言葉のため、耳馴染みのない方もいるのではないでしょうか。
そこで、この記事では墓友とはどのようなものなのかを解説します。
また、墓友の作り方やメリット・デメリットなども紹介するので、ぜひ参考にしてください。
墓友とは
墓友は亡くなったあとに一緒にお墓に入る友だちのことです。
墓友が注目されている背景には先述したように、独身者の増加が関係しています。
「亡くなってから自分一人でお墓に入りたくない」と考えている方が墓友を探す傾向にあります。
またお墓に対する価値観の変化も墓友が増えている理由の一つです。
血縁関係に縛られずに気の合う人と一緒のお墓に入りたいと考える方が、墓友を作ろうとします。
また、長年一緒に生活していくにつれて、仲が悪くなった夫婦が墓友を選択するケースもあります。
「夫(妻)とは同じお墓に入るのは嫌だ」と考え、気の合う墓友と同じお墓に入るのです。
墓友の作り方
では、墓友はどのように作ればよいのでしょうか。
ここからは墓友の作り方を紹介します。
墓友の作り方1.趣味の集まりで見つける
ゲートボールや囲碁など、趣味のある方は定期的に集まることがあるでしょう。
同じ趣味の仲間なら趣味を通して仲良くなっているため、墓友の話がしやすいです。
墓友の作り方2.墓友のサークルで探す
『墓友サークル』とは同じお墓に入ってくれる墓友を探す集まりのことです。
墓友サークルならば目的が同じため、スムーズに話が進められるでしょう。
墓友の作り方3.終活を通じて話をしてみる
終活を目的とした集まりに参加をして、墓友の話をしてみる方法です。
終活勉強会や終活の関連イベントなどが各地で開催されています。
終活に興味がある方が参加しているはずなので、墓友に興味を持つかもしれません。
墓友の作り方4.気が置けない仲間に声をかける
古くからの友人は長年付き合いがあるため、さまざまな話ができます。
そこで墓友の話をすることも一つの方法です。
年齢を重ねていくと、体の不調やお墓の話をする頻度が高くなっていきます。
「昔からの友人である○○なら同じお墓でもいいかな」と賛同してくれるかもしれません。
墓友のメリット
墓友を作るとどのようなメリットがあるのでしょうか。
墓友のメリット1.将来の不安が軽減される
墓友を作るまでは「将来のお墓はどうしよう。一人でお墓に入るのかな」と心配するかもしれません。
しかし墓友を作れば将来に対する漠然とした心配が減ります。
また同じお墓に入れる安心感があるため、死に対する恐怖心を和らげられます。
墓友のメリット2.終活について話せるようになる
人の死に対する話はデリケートです。
中には終活の話自体をしたくないと考えている方もいます。
終活の話をしたい方にとっては、寂しさを感じてしまうかもしれません。
しかし、墓友はそもそも終活の話をしているからこそ墓友になっています。
終活の話ができれば、自分が抱える不安も少しは解消されるでしょう。
墓友のメリット3.お墓にかかる費用をおさえられる
お墓を購入するには多額の費用がかかります。
もし一般墓を建てるとなれば100万円以上することも珍しくありません。
墓友と共同でお墓を購入すれば一人当たりの費用をおさえられます。
お墓の購入の流れや管理などについては、こちらの記事を参考にしてください。
墓友のデメリット
墓友にはデメリットもあります。
事前に確認しておきましょう。
墓友のデメリット1.一度もめると大変
墓友とは亡くなったあとも同じ墓に入るくらい深い関係になります。
もし考え方や意見の行き違いによってもめてしまうと、大きなトラブルに発展するおそれがあります。
墓友のデメリット2.家族や親族から反対される可能性がある
同じお墓に入れる家族がいるのにも関わらず墓友とお墓に入る決定をすると、家族や親族から反対意見が出る可能性があります。
墓友はあまり知られていないため、理解ができないのです。
墓友とお墓を購入する際の注意点
墓友とお墓を購入する際に気をつけたいポイントを紹介します。
お墓を購入する前に必ず確認をしてください。
注意点1.費用の負担割合を明確に決めておく
どのお墓を選ぶのかにもよりますが、お墓の購入費用は高額になる傾向があります。
お金がからむと大きなトラブルになる可能性も考えられます。
どの費用をどのくらい負担するのかを事前に決めておきましょう。
お墓は購入して終わりではありません。
年間管理費が必要のため、ランニングコストも計算しておく必要があります。
お墓にかかる費用はこちらの記事を参考にしてください。
注意点2.家族や親族には事前に相談しておく
家族や親族に墓友と同じお墓に入ることを伝えておかなければ、のちほど関係性が悪くなるかもしれません。
お墓を購入する前には事前に相談しておき、了承を得てからお墓を購入してください。
注意点3.お墓参りのしやすい場所にする
墓友と家が近ければ問題ないのですが、距離が離れている場合、お墓の距離は重要です。
お墓が家から離れていると、お墓参りがしづらくなってしまいます。
また、ときには交通費がかかってしまい、出費が増える可能性もあります。
お互いの家の中間付近が理想ですが、お墓参りに行きやすい距離のお墓を選ぶとよいでしょう。
注意点4.永代供養墓を選択する際は供養期間を確認する
墓友とお墓を選ぶ際は永代供養墓がおすすめです。
永代供養墓なら自分と墓友が亡くなったあと、霊園や寺院の管理者が遺骨の管理や供養をしてくれます。
ただ、永代供養墓は永代供養の期間があらかじめ決められているケースもあります。
永代供養の期間を過ぎてしまうと、遺骨は合祀墓にまとめられることが多いです。
永代供養の期間や合祀される可能性も考えて、話を進めてください。
永代供養墓はこちらの記事でも解説しています。
注意点5.共同墓は承継者を誰にするのか明確にする
共同墓を建てる場合、誰がお墓の承継者になるのかを決めておきましょう。
承継者はお墓の維持や管理をおこないます。
承継者がいなければお墓が荒れ放題になってしまい、無縁仏になってしまうかもしれません。
無縁仏についてはこちらの記事を参考にしてください。
まとめ
墓友とは亡くなったあと、同じお墓に入る関係性の人物をさします。
墓友を作るには趣味のサークルや終活の集まりなどで声をかけてみるとよいでしょう。
同じお墓に入るので、気の置けない友人に声をかけるのもよいですね。
墓友を作るメリットはこちらです。
・将来の不安が軽減される
・就活について話せるようになる
・お墓にかかる費用をおさえられる
一方で墓友のデメリットはこちらです。
・一度もめると大変
・家族や親族から反対される可能性がある
メリットやデメリット、注意点を把握したうえで墓友を作るかどうかを検討してください。
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